私のいとおしい残念な男達

考えなかった訳じゃない
でもそれじゃあ和馬は黒木と一緒に居られなくなる

だからこれからはまた、二人元に戻ってくれればいい………




「そもそも、桐生が君と付き合い始めたキッカケも黒木君だったりして」



「…………」

ガタンッ

コーヒー代を机に置いて席を立った

「水野君って、弁護士のくせにおしゃべりなんですね。でもそんなんじゃいつまでたっても和馬の友達にはなれませんよ」

この人は確かに和馬の事をよく知っているけど、なんだか話しながらまるで誘導尋問されているみたいだ


だからいつまでも和馬に『ドラえもんのポケット』扱いのままなんだ


「じゃあ、桐生がもうすぐ海外支社に出向するって知ってた?」

「えっ?」


「弁護士のくせにおしゃべりなんで」

一旦背を向けたテーブルに顔を戻した


「………海外支社に?」

「大学時代の彼の時と同様、君たちから姿や連絡を一切立つつもりかもね。
鬱陶しい奴に頼んででも早急に、君の周りの問題をすべて解決してね」

見下げる私に、水野君はまた意味を含んだ言葉を投げかけてきた


「桐生は……君が思う以上に君に案外執着してたと思うけどね僕は」



「…………失礼します」




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