私のいとおしい残念な男達
「お前は絶叫系、大丈夫なのか?」
そう言って顔を覗かれた
「うん、でも中学生以来かも………」
遊園地なんて中学生の時、友達とグループで行った以来だ
高校はほとんど部活に明け暮れていたから
「へぇ、何部?」
「陸上部、高跳びやってた」
たいした記録もでなかったのに、何であんなに頑張ってたんだろう
「クックッ………高いところが好きなタイプだ」
ムッ、バカにしてる?
でも、確かにあの頃は空ばかり見てたなぁ
そんな話をしてる間に自分たちの乗り込む番になった
隣に座る黒木が思いの外近い……
安全バーを持つと肩が触れる
ドキドキは空に向かうコースターの先が見えないからだ!
決して、隣を見上げた時の子供みたいに期待してワクワクしている黒木の顔と、その下の喉仏にドキッとした訳で断固としてはない
でも、その一瞬の雑念は、目の前に広がる宙に浮いた景色と次に来た地に向かって落ちるレールに消された
「わあぁぁぁ〜〜っ」
自分が出している声ですら気にならなくなった