あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「そんなの~、普通に考えて、生物実験室じゃない?」

さすが、悠は頭の回転が速い。

「…あぁ~~!

そうか、魚の解剖に使う実験体が、水槽にたくさん入ってるものね。」

私は、やっと答えが分かった。

「言い方よ~。
まぁ、頑張りな。」

悠は、いつの日か――中学で同じ部活だった時のように、
素朴な笑顔で見送ってくれた。
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