俺様上司に、永遠の愛を誓え
第6章「永遠」

1

ーーその夜は、部長が帰ってきてから、初めてのデートをする約束をしていた。

会社が終わった後に、待ち合わせをして、いっしょに出かける予定だった。

私が帰る時にはまだ忙しそうに部長は仕事をしていて、

先に待ち合わせ場所で待っていると、電話があった。


「まゆか? 悪い…まだ仕事が終わらない。今日は遅くなるかもしれないから、もう帰ってもいいから」

通話口から聞こえる部長の声に、

「はい…」と、一旦は答えたけれど、

「……でも、待ってます……もう少し…」

と、言い直した。



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