俺様上司に、永遠の愛を誓え
ソファーの隅でうずくまって、ずっと帰りを待っていた。

だけど、いつまでたっても、部長が帰ってくる気配はなかった。

壁に掛かっている時計を、暗がりの中で見つめた。

「もう、0時近いのに……」

部屋の中で、時計の音だけがカチコチと響いて聴こえた。


「いつ、帰ってくるんだろう……」

ソファーに足を抱えて座った。

「……ひとりは、イヤ…」

電気も点ける気にならなくて、抱え込んだ膝に、顔をうずめていた。


……と、玄関でドアが開く音がした。



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