俺様上司に、永遠の愛を誓え

完結

ーー家に帰って、今日はごはんも作らなくていいんだと思うと、妙に寂しかった。

服を着替えて、ぼんやりとソファーに座った。

部長がいつも座っている場所に横たわって、背もたれに頬をくっつけた。


「……いない時の方が、多いんだもん」


ふたりで暮らしていても、ふたりだけの時間はわずかで、

私が先に寝てしまえば、朝のほんの数十分ほどしかいっしょにはいられなかった。

部長が仕事で忙しいのは、わかっていた。

それに、不満があるわけでもなかったけれど、ただ単純に、もっといっしょにいたかった。



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