俺様上司に、永遠の愛を誓え

お酒を飲んで、たくさんしゃべって、笑って、

寂しい気持ちが、だいぶ晴れたみたいだった。


いつ帰ってきてくれるかわからなくても、部長をきっと待っていられると感じた。

約束したように、泣いたりなんかしないで、

笑って、部長を待っていたい……そう思った。


「今、部長はどうしてるかな…」


お酒を飲んだ帰り道で、ふと空を見上げて口にすると、


横でちょっと酔った恵利が、

「絶対、まだ仕事してるって! あの部長のことだから」

言って、ケラケラと笑って、


その笑い声につられるように、いっしょに笑うと、

夜空を見上げた時に流れそうになった涙も、自然と引っ込んだ……。



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