俺様上司に、永遠の愛を誓え

3


「……今日は、営業部に発表がある」

朝の社内に入ってきた人事部長が、そう告げた。


「営業部の新藤部長が、支社のテコ入れに行っているのは、わかっていると思うが、いつまでも本社の営業部長を不在にしておくわけにもいかない」


人事部長の言葉に息を呑む。


「それで、新たに部長代行を配属することになった」


「ちょっと、部長代行だって…」

と、恵利が横からつついてくる。


「部長代行には、成績のいい支社から呼び寄せた彼に、着いてもらう……」

男の人が、ひとり招き入れられた。


「松岡君だーー」



< 47 / 157 >

この作品をシェア

pagetop