俺様上司に、永遠の愛を誓え
「絶対にか……そこまで言うか?」
「……私は、新藤部長以外になんか、好きにならない…」
「おぉー言ってくれるな…」
茶化すように、松岡部長が言う。
「……あなたなんて、かけらも愛したいと思わない…」
耐えていた涙がつたってくる。
「かけらもって、俺だってこれでも、けっこうモテる方なんだけど…」
「……あなたなんかより、ずっとかっこいいもの……新藤部長の方が…ずっと…比べものにならないくらい……」
「比べものにもならないのかよ……」
と、松岡部長が逃げられないように壁についていた手をはずす。
「……完敗かよ、あの部長に」
と、口にして、
「……仕事でも、恋愛でも勝てねぇとか……」
そう続けて、
「ザマァないし……」
と、手の平を拳に握りしめた。