俺様上司に、永遠の愛を誓え
本当は、もっと部長の内面をみんなに知ってもらって、誤解を少しでも解きたいとも思っていた。

だけど、こんな風に私に素顔を見せてくれるだけでも、今はいいような気がした。


「……大好き……圭吾…」

「……そばにいて、俺を、ずっと見ていろよ…まゆ」


閉まっている店のシャッターに身体を押し付けられて、ガシャン…と音が響く。


「……俺は、おまえだけが、」


切なく、低い部長の声が、



「おまえだけが、愛おしい……」


耳元を甘ったるく、くすぐった。

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