俺様上司に、永遠の愛を誓え

「ねぇそれって、もしかして……まゆに会うためだけに、ちょこっと帰ってきたの…?」

と、集まった視線に、決まり悪そうにひそひそと話す。

「そう……」

「そう、って……ウソ~…」

また声が大きくなりそうになって、恵利が自分の口をおさえる。


「信じられないんだけど……あの部長が、そんなことするとか……」

「だって、やさしいから、本当はすごく……」

微笑って言うと、


「……ちょっと、なんかもう、あの部長がそこまでやさしいとか……いろいろ、ショーゲキ的すぎるんだけど……」

と、恵利が、大げさにため息をついて見せた。



< 86 / 157 >

この作品をシェア

pagetop