哭く花

それから暫く二人でお風呂に浸かって、

先生の若い頃の話だとか、

お母さんとお父さんと、過ごした日々だとか

とりとめのない話をしているうちに、

お酒に酔った先生までもが泣き始めてしまい、

ふたりで泣いて、心も体もすっきり。

「っはー!」

お風呂上がりにビールを飲んだ先生は、どこか清々しかった。

そして、のぼせと酔いで心地よさそうな先生は、残った仕事をほったらかしたまま、

私と一緒に眠ってくれた。




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