少女マンガ的社内恋愛
いつもならこんな風に弱気になったりしないのに、なかなか進展しない状況に気づかぬ内に色々溜まっていたらしい。


進兄ちゃんとマスターは珍しくヘコむオレを、何も言わずに黙って見ている。


「ごめん、なんか空気暗くしちゃったな。今のは忘れてくれ進兄ちゃん」


ハッと空笑いを向けて、再び酒を体内に流し込んだ。


「………なんだ。きちんと好きなんじゃん」


「えっ?」


ポツ…ッと呟かれた言葉に、瞬きを繰り返す。


「幸作オレな?正直不安だったんだわ、お前と澄鳴の恋愛。昔は2人あんなんだったし、今は常務と一般社員の立場だろう?」
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