少女マンガ的社内恋愛
玄関に座り込む私に常務が慌てているが、生憎私は放心状態で立ち上がれない。


「ああもう、仕方ねぇな」


「キャアッ!?」


サッと大きな手が伸びて来たかと思ったら、ボストンバッグとビニールバッグを奪われる。


常務はそれを隅っこに置くと、私をお姫様抱っこした。


「ヒャアアア!常務下ろして下さい!!」


「嫌だね。色々話さなきゃいけない事ばかりだから、このまま行くぞ」


ジタバタ足を上下に振って抵抗するも、常務は全く動じない。


それどころかその衝撃で靴が両方脱げてしまい、そのままリビングのソファーにまで運ばれた。

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