少女マンガ的社内恋愛
まじまじと私を横から見つめてくるお兄ちゃんの視線を、まともに見る事が出来なかった。


ええ、忘れてましたよ本当に……!


昔高稲グループの2代目社長の息子一家が近所に引っ越して来た事も、当時6~12歳の常務にからかわれまくった事も!


ぜーーんぶ、記憶から抹消してましたよーーーっ!!


「忘れてた……」


「やっぱりな。お前幸作がまた引っ越してから段々アイツの事口に出さなくなったから…小さかったし、イジメられてたし、きっと記憶無理矢理封じ込めちゃったんだろうなぁ」


項垂れる私に、お兄ちゃんの推測が容赦無く突き刺さった。
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