金髪少女
「ん?、いやー...みんな前よりも幸せそうで嬉しいなあ...って思って」


私がみんなを見てそう言うとみんなは優しい笑顔で笑ってくれた


瑠衣「まあ、前よりは幸せかもね」


誠「俺もかな」


みぃな「みぃなも~♪」


大毅「俺っちも?」


春翔「.......俺、も」


「良かった」


瑠衣「でもさ、ありさもよく頑張ったよね...あんなことがあっても、過去と向き合ってさ...私、そんなありさの姿を見て幸せになりたいって思うようになったんだ」


瑠衣はまっすぐな目で私を見て言った


瑠衣「今まで悩みを打ち明けることなんてしたことなかったからさ、恥ずかしいけど...今なら言えるよ

私ね、こんな性格と偉そうな態度だから友達にも家族にもみんなに放っとかれてさ...

みんなは私が一人でいたいなんて勘違いされて、友達なんて1人もできなかった

ありさと似たような理由で今までしてみたかった赤髪にもしてね...

だけど、みんなが私を仲間に入れてくれて、すごく嬉しかった

だからありさにも...みんなにも本当に感謝してるよ」


最後にありがとうと言葉を添えて手を握ってきた瑠衣


あの瑠衣が私たちの前で過去の話をしてくれた


それだけでも充分嬉しかった


「打ち明けてくれて嬉しいよ...」


そう言って笑顔で優しく手を握り返した
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