まじめっ娘とイケメンくんの恋


「いい人ですよ・・・
気が短いけど とても優しくて・・・」


「浮気されてるのにいい人って言えるのか」


「浮気・・・では
ないです」


「あはは 惚れてしまったから
自分の都合のいいようにしか
考えられないんだよな
誰が聞いたって浮気だし!
それともその相手より
自分の方が勝ってるっ!って
思ってんのか?田舎者のくせに」


「違うから・・・」


田舎者・・・
いつまで経っても謙太さんにとって
あたしは田舎者・・・
バカでアホな女。


「好きにいってろ!
もう寝るわ!」


布団を頭から被り
あたしに背を向けた。


「もう・・・あきらめる・・・」


「オレの知ったこっちゃないわ!」


「もう恋はしない」


「そう言うやつが すぐにコロッとなって
平気で次を見つけるんだよな」


「好きなのに好きって言えない恋なんて
もうしない」


「はぁ?何言ってんの?
まだ頭が回らねーのか?」


「もう正気ですよ・・・」


「ヤツに気持ち伝えてねーのか?
意味わかんねっお前
もういいから寝ろ!」


「ねっ もう一回して!って言ったら
してくれる?」


思い出を作って
もう本当に忘れよう
諦めようと思って謙太さんに頼んでみた。


「はぁ?」


「お前とする必要あるか?」


お前とする必要かーーーーー







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