まじめっ娘とイケメンくんの恋


「やっぱコーヒー飲みたい」


「コーヒーですね
いいですよ」


あたしがバリスタでコーヒーを作り
謙太さんに出すと
「ちょっと いつ帰るか聞いてみるわ」と
元春さんに電話をかけていた。


「えっ!マジ?はぁ???」
と ガクッとした様子の謙太さん。


「どうかしました?」


「今日じゃねーんだってさ
こっちはせっかくの休みの日を
裂いてまで来たのにさ」


日にちを間違ってたらしい。


「フフフウケる!」


「ウケねーし
何しに来た?って感じゃね?」


「確かに!」


「あっ!そうだ!
暇?」


「今日はダラダラする予定なんで」


「せっかくのいい天気なのに
もったいないなぁ~
こんな日は出掛けなきゃ」


「お出掛けですかぁ~いいですね」


「そう思ったなら支度してよ
どこか行こうよ」


「えっ?あたしとですか?
無理です!
謙太さんに似合うような服もないですし
あたしとなんて!
あ~ダメダメ」


首をブルブルと振るわせながら拒否る。


「独り言を言ってねーで
早くしてよ
そこらにあるもの着ればいいじゃん」


「そこらって
パジャマでもいいんですか?」


「別に!あやっぺがいいなら
何を着てようがオレは構わないよ
パジャマを着て出る勇気あるの?」


「ない・・・です」


結局ジーンズにセーターというラフな格好
一方の謙太さんジーンズだけど
おしゃれな格好
釣り合いゼロ。






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