まじめっ娘とイケメンくんの恋


ここのバイトの仲間ってみんな
相手がいるそうで
居ないのはあたしひとり。


『イメチェンしてデビューしたんだから
次は恋をゲットしないとね』

『ここに来た頃の山本さんなら
ちょっと・・・って引く感じだったけど
今なら全然いいよ』


前のあたしがよほど酷かったんだね
帰ったら彩子さんに感謝しなきゃ。


「イメチェンしてから外へ出ることが
楽しくなりした」


「でしょ!」


そんな話をしていると
店長に「掃除はいい加減にして
飯を食べよう」と集合をかけられた。


「まだ残ってますけど
やってないところもありますよ」


「あ~いい!いい!
明日やれ 腹へったわ
厨房さーん飯を用意して」


みんなやってた仕事を終え
準備に取りかかる・・・が
あたしは途中止めと言うことが
出来ないタイプ。


調味料を入れる保管場所の整理を
続けていた。


「おい!やるときはやる!
休むときは休む!
みんなと同じようにしろ」


店長があたしを呼びに来た。


「あ・・・すみません
ってかあと5分!
5分で終わりますから」


「おまえなぁ・・・」


何故か店長も手伝ってくれて
早く終わることができた。


容姿は変わっても性格は
変えられないんだな・・・これが・・・。



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