まじめっ娘とイケメンくんの恋


アパートへ帰るとまた来てる
そう彩子さんの彼氏。


ほろ酔いのあたしは
「ただいまぁ~」深夜なのに
陽気な声。


「あ・・・お帰り
あれ?遅くない?」


「今日は飲み会だった」


「えっ?例の先輩と?」


先輩との食事会は
あ・・・今週末だ。


あまりノラないんだけどね。


「違うよ バイト先の
親睦会だった」


「うん?お酒飲んでる?」


「薄く薄くしてもらったのに
わかります?」


「ほのかに匂うよ」


「ヘヘへ お酒デビューしちゃった
未成年なのにね
不良だあたしアハハ」


「そーなの?
お酒もデビュー?」


「なんか彩子さんのお陰で
色んな世界を見れて
今までの自分はなんだった?
って思います!本当に感謝してます
ありがとっ!」


「綾子って酔っぱらってるでしょ!
いきなり何よぉ~感謝してますとかぁ
もー!!!あたしなにもしてないよ」


「してくれてますよぉ
イメチェンでしょ メイクでしょ
ファッションまで・・・
あたしの師匠ですよぉ」


「もー!やだぁ~!この子
酔っぱらってるぅ!
キモい!!!」


そうかな?普通に感謝を
述べてるだけなのに。




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