まじめっ娘とイケメンくんの恋


「頼みってまさかだけど
お礼にご飯を作ることに
何か関係あります?」


「さすがぁ!頭良い!
あたし料理苦手だから
一緒に作ってほしいのよ」


ほらほら来た来た。


「あたし課題があるから」


「そんなこと言わないで
お願い!」


マジか・・・。


「何を作る予定なんですか?
その買い物は」


エコバッグに入ってる野菜を指差した。


「カレー」


「えっ?カレーですか?」


カレーって・・・。


「いいじゃん!
この人たちは食べれれば何でも良いの」


「カレーなら野菜を切って煮込むだけだから」


「サラダもあるのよ」


「それも野菜を切れば・・・」


「もー!いいから一緒にしましょ
ねっ!ねっ!
綾子も食べさせてあげるから」
と 台所へ立たされる。


もぉ~この人は・・・
全くぅ~。


男性陣はテレビ観賞
あたしと彩子さんは包丁をもち
野菜を切る。


「手伝ってやろうか?」
そう言って台所へ顔を出したのは謙太さん。


「あれ?けんちゃん優しいじゃん」


「どーせひまだしさ」


「ふーん
じゃ任せてあたしもテレビ見よっかな?」


おいおい・・・
お礼にカレーを作るんじゃないの?


「彩子さん!彩子さんがテレビ見てるって
それって意味ないじゃないですかぁ」


「だってぇ~ここに3人が立ってるって
窮屈じゃない?」


「全然!それならあたしが部屋へ帰りますよ」


「だってぇ~けんちゃんが
お前!邪魔って言う目で見るんだもん」


「彩子!調子に乗んなよ」


「はいはいごめんなさいね
あたしはだまーって人参を切りますよ」


あたしが謙太さんに頼んでいることは
彩子さんと彼の元晴さん
四人の秘密にしてもらっている。


他の人に知れたら何て言われるか・・・。





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