まじめっ娘とイケメンくんの恋


本当は心臓が爆発するんじゃないかと
思うくらいバクバク言っている。


「甘いって言うのはなぁ!」


謙太さんはいきなりあたしを引き寄せ
顎を上に向かせ近づいてきた。


そしてあたしの唇に自分の
唇を重ねた
さっきの触れるだけじゃなく
まるで吸い付くように。


「い・い・」


あたしは謙太さんの胸を叩いた。


「い?今度は何?」


「息が出来ません
死んでしまいます」


「やっぱアホだお前!
そんなもん適当にしろよ
はぁ・・・前が思いやられる」


謙太さんは頭を抱えていた。


わかってます
わかってるけどこんなバカなことを
言ってないと本当に心臓がやばいんだもの。


バカに天然に終いには
アホも付け足されてしまった。


「で?どうだったのか?
甘かったか?」


「わからない・・・苦しかった」


そして謙太さんはまた
あたしの口唇に
と思っていると今度は舌を絡めて・・・。


思わずあたしは『はぁ~うっ・・・』
変な声が出てしまう。


「ばーか!何エロイ声だしてんだよ」


パシッと頭を叩かれる。


「し・知らないよぉ~
だって・・・勝手に出ちゃうんだもん」


この続きはどーなるの?
なんて期待と不安で体が強ばる。


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