【短】本当に大切なもの
”あなたのこと、1番気にかけてたよ”

学年主任の最後の言葉が
頭の中を過ぎる。

どうして中村はあたしを――



あたしはまた、屋上に来ていた。


空は晴れ渡っている。

ぼんやりと座り込んで
あたしは考える。


中村、なんだかんだ
あたしを気にかけてくれていたんだ。
それなのに…。
いつもあたしは先生に反抗してばっかりで。


涙が頬をつたって
地面に落ちた。


この時、あたしは初めて泣いた。
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