女子高生が白狐の許嫁!?
「・・・ちょっとやりすぎたか?」

「いや、かっこよかったっすよ!玲於さん!」

白龍へと姿を変え、空に浮く玲於を見上げながら湊叶が叫ぶ。

「よし、いくぞ。」

と、李斗。

「さっすが俺の師匠っすよ!れ・・・」

玲於の姿に見とれている湊叶の真横から

ものすごい勢いで黒い影の集団が向かってくる。

「・・・湊叶!避けろ!」

いち早く気づいた李斗が叫ぶ。

その声に反応した湊叶は目の色を変え、

攻撃を軽々かわすと、白蛇の姿へと姿を変える。

「・・・俺の今日の獲物ちゃーん。


貫け、弓矢神(ゆみやがみ)。」

湊叶の声で、光を帯びながら無数の矢が相手に向け、放たれる。

「・・・闇行地落(あんぎょうちらく)。

天に眠りし白龍、集結せよ。」


「「・・・こいつらは俺らがやる!」」

力強い湊叶と玲於の声と、敵と戦う荒い音が

・・・武蔵村の空に響き渡った。


「・・・ここはお前らに任せたぞ、玲於、湊叶。

いくぞ、お前ら。」

李斗はそう言い残し、残った仲間達と先を急いだ。
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