女子高生が白狐の許嫁!?
・・・事の発端は、3日前。

音春は湊叶と作戦会議をすると、呼び出され

とある隠れ家風の居酒屋・はせべに来ていた。

店内へ入るとすぐに二階にある客室に通される。

「よっ、平ちゃん。いつものとこよろしく」

「みなか。

その娘は・・・人間か?」

「そーそ!かわいいでしょー?

ムフッ」

「・・・みなの彼女か?」

白髪を長く伸ばし、後ろで結わえ、

タバコをふかす50代くらいの男性の

突然の発言にとっさに

「ちがいます!」 と答える音春。

「・・・そんなはっきり否定されると

俺、心折れるんだけど。」

「あ、ごめんね。じゃ、じゃあ友達・・・です。」

「・・・そうかい。

まぁ、適当に座って待ってな」

平ちゃんと呼ばれた男はそのまま部屋を出る。

「あの怖いおやじは、

長谷部平夜(はせべへいや)。

この店の店長で、

俺らの親父みたいなもん。元ヤクザだから

怒らすと、やばいから。気をつけて。」

「わ、わかった。」
< 85 / 164 >

この作品をシェア

pagetop