笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
――知っていた。
私が本当かどうか確かめたかった、ネックレスの効果。
知ることができないから、とりあえずまず信じていた、ネックレスの効果。
その答えが、今奏の口から伝えられた。
奏はネックレスを見ながら、笑顔で続ける。
「本当の幸せってなんだろうな」
奏の笑顔は、優しくて、温かいものだったのに。
――今、はじめて寂しく見えた。
私の瞳に、そう映っただけだったのだろうか?