笑顔を持たない少女と涙を持たない少年


ノートも参考書も、よく見ていなかったけど。


きっと、私なら、できる。


――私は、約3ヶ月ぶりに授業に出席していた。


黒板までたどり着いて、教壇の上に足を乗せる。


その音は相変わらず私を落ち着かせるけど、今はそれどころではない。


私は今、試されている。


生徒たちの視線を、背中に感じる。


逃げたくなるし、諦めたくもなる。


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