明日を想う ~アスオモイ~
鍵を返しに行くかっ。
タタッ__。 ドッン_。
「あっ、ごめんなさい。」
日記を読んだままだったから、前が見えてなかった。
「いや、走ってた俺も悪いし。大丈夫?」
「あ、はい。」
「うん、良かった。 でも、早見さんも気をつけてね。
前が見えてないと、未来も見えないって言うしね。」
なんだそりゃあ。あっ、
「え、名前…?」
「あれ、覚えてない? 同じクラスなんだけど……。」
「あ、え、ご、ごめんなさい。」
「いーよ、いーよ、これからよろしくね?」
「え、あ、は、はい?」
「なんで、疑問形。(笑) じゃあ、俺部活だから、またた明日!」
また、あ、した…。っか……。
「早見さん?」
「あ、うん。そうだね。」