シアワセのカケラ
20年前。



わたしと由香は同じ幼稚園に通っていた。



当時の由香は今と変わらず、華奢で可愛くて、そして今と変わらず、ぶりっ子で自分が一番の女の子だった。



ある日、由香は私を含めた数人の女の子たちを集めて、




「シンデレラごっこしよー」

って言った。


幼稚園児の女の子にとってシンデレラはまさに憧れな存在。



みんな喜んでその遊びに乗っかった。

遊びの発案者の由香は意気揚々とルール説明をはじめた。





「ここにシンデレラの靴があるの。この靴がぴったりな子はシンデレラになれるんだよ。この靴が入らない子は絶対、シンデレラになれないんだよ」





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