サプライズ★フィナーレ
「ああ、お帰り。もうすぐできるから」


「食ってきた。どうせ何もねーと思ってたから。……お前ら何でいるんだよ? いいって言っただろ。甘やかしすぎ」


そして不機嫌な顔して、ダイニングテーブルに
食べ物らしき物を置く。

……お寿司みたい。

しかも沢山。

翔輝君は、小さな溜め息吐くと、翔をチラ見してから、私に卵を溶くように頼んできた。


「で、ヤボ用は、無事終わったの?」


何それ?

私が素早く翔を見ると、翔はキッチンの中心から垂直に置かれた、7人掛けダイニングテーブルの一番遠い誕生日席に座り、翔輝君をギロッと睨み付けた。

私も翔輝君を見上げると、すぐに彼はニコッと笑って口を開く。
< 122 / 558 >

この作品をシェア

pagetop