サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
「着がえて来いよ」

 翔は、頷いて受け取る私の肩を抱いて隣の部屋に誘導した。

 ……とか言ってまた襲う気じゃ?

 私は、ドア前で立ち止まり疑い眼で斜め後ろの翔の見上げると、翔はニヤリ。

「……お前、本気で新婚初夜までシねー気か?」

 なんて直球コース……。 本気で思ってるわけじゃないし、翔とならって思ってるのは本音。だけど二十七年間兄妹として暮らしてきて、兄じゃないと知った日にいきなり男女の関係には……。まだまだkissだけで精一杯。例え経験してたとしても戸惑うのが普通じゃない?

 翔の女性関係には一切耳塞いできたし、恋愛モード姿なんて全くわからないでいた。でもこんなにストレートとは思わず、正直戸惑ってばかりいる。

 ……今まで何人の女性と関係持ってきたんだろう?

 経験豊富であろう翔を目の当たりにするのに抵抗あるし、他の人たちにも同じようにしてたの? なんてバカなこと考えてるのも嫌になる。もうずっと嫉妬してきたけど、それがリアルになることに正直とても抵抗感じてしまう。

 ……本当に私って面倒な女。経験済みなら少しは軽く考えられたのかな?
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