サプライズ★フィナーレ
「ま、大したことじゃねーから」


翔は、そう言うと頭をポン!

すぐに赤信号で停止すると、そのまま私の頭を肩に引き寄せた。

……ほんの数メートル先には、左右に行き交う人達。

もし知り合いがいて気付いたら、ヤバくない?

そのまま硬直して一人焦ってると、すぐにグイッと返された。

……何?

何が、したかったの?

左の翔を見ると、サイドガラスに頬杖付いて外を見ているから、何を考えているのかわからない。

数十秒後、青に気付き前を向くと無表情。

……意味不明。

何げにそのまま見ていると、チラ見され睨まれてしまった。


「何?」


「別に。……見んなよ、減る」


減るわけないし……またチラ見して不機嫌そう。

ワケわからない奴。
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