友情は初恋と引き換えに
イライラしながら立ち上がろうとすると…。



「あ……」



え、まって、これ1人じゃ立てなくない⁉︎



いろんな方法を考えて試してみるけど、どうしても立てない。



劇が始まっちゃったらどうしよう!



「つむぎ!」



この声は…。



「龍人⁉︎」



ロミオの衣装を着た龍人が走ってきてくれた。



「立たせるぞ………1、2、3…」



私は龍人の肩に手を回して、ゆっくりと立ち上がることができた。



「ありがとう…って、こんなところにいていいの⁉︎もうすぐ出番じゃ…」



「いや、やべぇすぐ戻んないと」



「は⁉︎」



ホント何考えてるの⁉︎



でもちょっとかっこよかった。



ていうか助かった。


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