友情は初恋と引き換えに
私はもといた席に座り、授業の準備を始めた。



「つむぎ、なんの話だったんだ?」



龍人とまゆに興味津々な顔を向けられる。



「え?なんだか、昼休み空いてるか?って…。今日は美術部のミーティングって言ったら放課後ってことになって…」



特に変なことは話してないし、言ってもいいよね…?



「え!それって告白⁉︎」



途端に顔を輝かせるまゆ。



「は?んなわけねー……っとも言えないかもな」



なんだか龍人も納得しちゃってるし…。



「ち、違うよ!何か話があるって…」



「だーかーらーそれが告白なんだって!最近工藤君と仲いいじゃん!」



「でもそんな顔じゃなかったよ?」



なんだか少し怖いようにも感じたし…。



よほど大事な話なんだろうな。


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