友情は初恋と引き換えに

ヒーロー

☆*:.。. .。.:*☆



次の日も、私の気持ちとは関係なしに文化祭の準備はある。



私は衣装係のみんなに指示を出さなきゃいけないから、落ち込んでばかりもいられない。



「つむぎちゃん、ジュリエットの衣装…まだ仮縫いでこれなんだけど、どうかな?」



見せられた衣装はすっごくかわいかった。



ピンクと白がふんだんに使われたドレスで、女の子の憧れっていう感じ。



「すごい!とってもかわいい!デザインはいいと思うから、まゆに着てみてもらって、意見聞いたらどうかな?動きやすさとかあるし…」



「わかった!頼んでみるね!」



まだジュリエットの衣装しかデザイン案が決まっていないから、とりあえずジュリエットだけでも作り始めることにしたみたい。



それにしても早い。



特に手芸部の凜ちゃんが、うまく指揮を執ってまとめている感じがする。



昨日ジュリエットの衣装製作の時間が足りないって言っていたのが嘘みたい。


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