悪役秘書は、シンデレラの夢を見る!?
牽制だ。
今のうちに、巧の事を思わせないように、けん制しておく。
別にこの子に巧がどうこう思うとは思わないけれど、ちょろちょろと周りをうろつかれたら迷惑だ。
やっと私は自分の気持ちと向き合いだせたのに、これ以上余計な問題を増やしたくない。
「……私と巧は幼馴染よ? ずっと私を隣に置いてきた巧があなたなんかを好きになることはないわよ? せいぜい迷惑かけないように、嫌われない努力はした方が良い」
スタイルだって顔だって、頭の構造だって家柄だって、巧の隣居た時間だって、何一つこの子に負けていないんだから。
「巧は今から大事な契約で社長の代わりに働くのよ。そんな存在なんだから、何も変わらなかったら貴方、本当にうちの会社には要らないから」
「わ、私、仕事はちゃんとします! 英田秘書みたいにはなれなくても、この前みたいなドジはもうしません!」
「それは当り前でしょ」