龍瞳ーその瞳に映るもの
あの日から2ヶ月。

事務所が女子校に化している。

理路整然としていた机の上には
お菓子の袋や雑誌。
水以外入ってなかった冷蔵庫には
甘いジュースやプリンやゼリー。

ナノハがここに来るようになって
サユリがそれに便乗した。

ナノハが好きだから、ナノハが食べたいから
そう言って事務所を女子校化させた。

任務がなければ事務所に顔を揃える事は
なかったのに、ここ最近いつの間にか
ここに集まるようになった。

いいのか?龍瞳たるものこんなんでいいのか?

そんな葛藤は二人の笑い声にかき消される。

「ペアリングとかどう?」

雑誌をめくるサユリがアズに買ってもらえと
すすめている。

「買ってくれないよ」

興味なさげに甘そうなチョコレートを
口に放り込んだ。

「それは恋人に送るものだよ」

2ヶ月経って事務所は様変わりしたが
相変わらずナノハはアズの言葉の意味を
わかっていないようだ。
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