龍瞳ーその瞳に映るもの
ナノハと話し終わってすぐ
梓からの連絡が来た。

「ほんとに?!」

『あぁ、決めた』

「美緒、嬉しい」

やっと気持ちが決まったと梓は言った。

『明日、会いたい』

ずっと待っていた。
待ちきれなくて焦れた美緒は限界だった。

「美緒も会いたいよ」

やっと明日、美緒はお姫様になれる。

約束の場所と時間をメモに書く。
電話を切った後もそれを眺めて
幸せな気持ちに浸る。

あぁ、そうだ。
この幸せを永遠にする為には手を打たなきゃいけない。
梓の気持ちを邪魔しないように
死にたい病女の正体を突き止めなきゃ。

ナノハにはそっちを調べてもらおう。
明日、美緒とのデートが終わった梓の
後をつけてもらう。
一晩中、待ってればいい。
美緒か梓に愛されている間、
ナノハは待ちぼうけだ。
ふふ、たまらない優越感。

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