龍瞳ーその瞳に映るもの
side ナノハ

目が覚めた時、いつも隣にいるはずの
アズの姿がなかった。

アズの気配を探す私は隣にアズがいる事が当たり前になっている。
部屋の向こうで足音がした。
それはアズ以外誰でもない。
アズの気配に今度は胸が熱くなる。

私の全てがアズに始まりアズに終わる。
そんな自分が怖くなる。

そっとベッドを出てリビングに行けば
険しい顔をしたアズが携帯で話をしている。
それは何かがあった事を容易に想像できた。

「引き続き探せ」

そう言って切った電話をポケットに
戻し私をジッと見つめる。

それは何かを伝えようとする時のアズの癖。
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