龍瞳ーその瞳に映るもの
ふと思い出したあの日のお粥。
白いお粥の上に乗っていた赤い梅干し。

酸っぱいと顔をしかめる美緒ちゃんに
元気になる薬だよと言っていた。

昌枝さんが磯崎さんに持たせてくれた
中に梅干しはない。

アズはぐっすり眠っている。
少し先のコンビニなら梅干しが売っている。

コンビニに行ってくると置き手紙して
アズの部屋を出た。

中から外に出るだけなら
セキュリティは働かない。
暗証番号さえ入れれば中に入れる。

最初の頃にあった警戒心は薄れていた。
私のこの行動がとんでもない事に
なるなんて思いもしないでいた。
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