龍瞳ーその瞳に映るもの
「これはなんだ」

梓はテーブルの上の器具を指差した。

「…っ、それはっ」

慌てて取ろうとしたイクヤを素早く移動し足蹴りにした梓。

勢いよく逆戻りしたイクヤは
ベッドにバウンドしている。

置いてきぼりにされた美緒は全裸の状態。
またとないチャンス。
美緒の裸を見て興奮しない男はいない。

梓に一番綺麗に見えるように立ち直す。

さぁ、美緒を貪りなさい。
いくらでも受け入れるから。

なのに梓は美緒をチラリとも見ないで
ビニールの手袋をはめその器具を持ち上げた。

「現行犯逮捕」

は?現行犯逮捕?
警察みたいな事を言い出した。

それはサプリメントだよ。
よく効くように体に直接注入する
サプリメントだよ。

「梓、それは大切なものなの」

イクヤは追い出してもそれは置いておいて。
美緒の元気の源だから。
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