龍瞳ーその瞳に映るもの
side 三葉

部屋に突入した時には
もう手遅れの美緒がおぼつかない足取りでアズの持っている薬に手を伸ばしていた。

薬漬けにしなければ自分の元を離れていくとイクヤはわかっていた。

二人がナノハとアズの周りをうろついて
いたのはわかっていた。

ナノハの時計にGPSを埋め込んでいるのをロデオが気づいた時からこの計画が始まった。

イクヤに薬を使わせる為に、
美緒を苦しめイクヤを焦らせた。
ナノハとわざと外でイチャつき美緒に見せつけ嫉妬にかられる美緒を見たイクヤを焦らせる。

一時しのぎのでも楽になりたい美緒と一秒でも長く美緒を側におきたいイクヤ。
二人の意思が交差させる。
まんまと俺たちの思うままになる。

「な、なんだよっお前ら!」

ロデオと俺が入ってきた事に
顔色を変えるイクヤはベッドの端に逃げ込む。
真っ裸のそれは滑稽で笑える。
美緒は美緒で真っ裸のままアズの持つ
薬を寄こせと懇願している。
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