龍瞳ーその瞳に映るもの
さっき言ってたばかりなのに
わざわざこんなにすぐに買ってきてくれた。

「あ、ありがとう!」

敷布団と掛け布団、枕がセットになった
それを軽々部屋に運んでくれるアズは
素知らぬ顔をしている。

「アズ、ありがとう!」

追いかけて言った私を呆れ顔で見る。

「名前、必要最低限」

そう言っただろとばかりに眉をあげた。

「これは必要最低限だよ」

だって嬉しいからお礼を言うのは当たり前。

「寝不足でやらかされたら困るからな」

ちょっとだけ照れくさそうに見えるのは
気のせいかな?

「給料天引きしとく」

さっきから天引きって言ってるけど
お給料っていくらなんだろう。

ま、いっか、雨風凌げるなら。
それより料理だ。
料理を作れと言われている。

レパートリーはあまりない。
アズの好き嫌いもわからない。
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