龍瞳ーその瞳に映るもの
そんなスーパーでも退屈しないで
働けたのはパートの市原さんのおかげ。
日本のお母さんって感じの市原さんは
大らかな性格で面倒見がいい。

私にレジ打ちだけじゃなく
いろんな仕事を教えてくれた。
野菜の目利きも教えてくれた。

売ってる品物は新鮮だし市原さんは
お客さんに親切で
なぜ、このスーパーがお客さんが
少ないのか不思議だった。

「近くに大きなスーパーあるの?」

バイトから帰ってきてアズに聞いた。

「ない」

「ふーん」

周りには住宅はたくさんある。
スーパーの前を通る人もたくさんいる。

「なんでだろお客さん来ないんだよね」

あの日から会話が減った私達。
それはアズが減ったわくじゃなく私がアズに話しかける回数が減っただけ。

だからそれ以上聞くこともなく
アズがその時教えてくれかった
理由を次の日知ることになる。
< 92 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop