イジワル御曹司のギャップに参ってます!
***
「で。どうしてあなたたちがここにいるんだ?」
土曜日。デート日和の穏やかな青空の下。
ハートとピンクに彩られた東京ラブランドパークの入場ゲートを前にして彼――『流星』は立っていた。
もちろん眼鏡などしていなくて、カジュアルなデニムなんかを履いて、『氷川』の彼とは全く結びつかない様相をしている。
にも関わらず、『流星』の言葉は引き攣り凍り付いていて、それだけは『氷川』を連想させた。
「来なくていいって、言ったよねぇ……?」
低く唸った彼の正面に、申し訳のない顔をした私がいる。
そしてその陰に隠れるように、へらりと笑った市ヶ谷くんと、淡々とした表情の青山さんが立っていた。
昨日の帰りがけ、二人に問いただされた私は、待ち合わせ場所と時間をゲロリしてしまったのだった。
「ごめん、その、二人がどうしても来たいと言ったからつい……」
「上司にだけ仕事をさせて、俺たちだけ休んでなんかいられませんよ。ね、青山さん?」
「……(無言の肯定)」
私の陰に隠れているのをいいことに、調子の良いことを言う市ヶ谷くんと、便乗する青山さん。
やけに晴れやかな顔の市ヶ谷くんへ、流星のこめかみ怒りマークが限度を超えたようだった。
「もう、好きにしろ!」
諦めたように吐き捨てる。
「やったー! 先輩! 一日楽しみましょうね!」
浮かれ切った声を上げて、私の腕に絡みついてくる市ヶ谷くん。
ひぃぃいぃいぃぃぃぃ!
声を上げられず固まる私。だから、男性から触られるのは苦手なんだってば!
流星は胸元から素早い仕草で眼鏡を取り出し、自らを切り替えるかのようにそれをはめた。
「ちょっとそこ! 仕事ですよ仕事! 羽目を外し過ぎないでください! って、青山さんもどさくさに紛れて引っ付いて来ないでください!」
気が付くと青山さんまで氷川の腕に寄り添っていて、なんだか居心地良さそうにしている。
何故か乗り気な市ヶ谷くんと青山さんに引きずられて、私と流星――いや、氷川は、東京ラブランドパークの入場ゲートをくぐった。
「で。どうしてあなたたちがここにいるんだ?」
土曜日。デート日和の穏やかな青空の下。
ハートとピンクに彩られた東京ラブランドパークの入場ゲートを前にして彼――『流星』は立っていた。
もちろん眼鏡などしていなくて、カジュアルなデニムなんかを履いて、『氷川』の彼とは全く結びつかない様相をしている。
にも関わらず、『流星』の言葉は引き攣り凍り付いていて、それだけは『氷川』を連想させた。
「来なくていいって、言ったよねぇ……?」
低く唸った彼の正面に、申し訳のない顔をした私がいる。
そしてその陰に隠れるように、へらりと笑った市ヶ谷くんと、淡々とした表情の青山さんが立っていた。
昨日の帰りがけ、二人に問いただされた私は、待ち合わせ場所と時間をゲロリしてしまったのだった。
「ごめん、その、二人がどうしても来たいと言ったからつい……」
「上司にだけ仕事をさせて、俺たちだけ休んでなんかいられませんよ。ね、青山さん?」
「……(無言の肯定)」
私の陰に隠れているのをいいことに、調子の良いことを言う市ヶ谷くんと、便乗する青山さん。
やけに晴れやかな顔の市ヶ谷くんへ、流星のこめかみ怒りマークが限度を超えたようだった。
「もう、好きにしろ!」
諦めたように吐き捨てる。
「やったー! 先輩! 一日楽しみましょうね!」
浮かれ切った声を上げて、私の腕に絡みついてくる市ヶ谷くん。
ひぃぃいぃいぃぃぃぃ!
声を上げられず固まる私。だから、男性から触られるのは苦手なんだってば!
流星は胸元から素早い仕草で眼鏡を取り出し、自らを切り替えるかのようにそれをはめた。
「ちょっとそこ! 仕事ですよ仕事! 羽目を外し過ぎないでください! って、青山さんもどさくさに紛れて引っ付いて来ないでください!」
気が付くと青山さんまで氷川の腕に寄り添っていて、なんだか居心地良さそうにしている。
何故か乗り気な市ヶ谷くんと青山さんに引きずられて、私と流星――いや、氷川は、東京ラブランドパークの入場ゲートをくぐった。