私-後編-

夕方智君から電話があった。

「仕事終わったぁ」


『お疲れさまぁ』


「そんだけ?」

『へっ?』


何かいつもと違った…


『どうしたん?』


「今から会われへん?」

『え…いいよ。』


電話を切ると私は着替えて智君がくるのを待った。


“お邪魔しまぁす”


智君だ!!


私の部屋にくるなりいきなり言われた。

「亜美の気持ちがわからん」


??????

『何で?何かあったん?いつもの智君ならちゃんと言うてくれるやん』


智君は少し黙っていたが、私が問い詰めると、話し始めた。


最近兄に、亜美とまだHしてないらしいやん。って言われて、亜美は何で隠すんだろうと考えたらしい。


ナツには何でも話すと聞いていた智君はショックだった。


そして智君は段々マイナスに考えていき、亜美のほうからキスされた事もないし、会いたいと言われた事もなかった…


『違うねん…――』

私は酔った時に聞かれた事を話した。


そして、仕事の後は疲れてるだろうと思って会いたいと言わなかった事を言った。



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