私-後編-
ガチャ…――


「おぅ!ただいま」


『お…かえり』


「ん?どーした?淋しかったんか?よしよし」



何も知らないと思っている智君…



まぁ本当に何も知らないんだけど。



『智君て…子供おんの?』

アキには聞けなかった事を智君にはなぜか聞けた。


智君はテーブルの上に置いてあるリモコンを見て私がプリクラを見た事を察したようだ。



「ごめん。」


『何が?!』


私は怒りが納まらなかった。


            
自分の事で精一杯で、智君はいつも私の事を励ましてくれて、智君の話など聞こうともしなかったクセに…


だけどこの時の私にはそんな事考える余裕なんてなかった。
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