闇の中に咲くランの花 Ⅲ
ノック………








まぁいっか




ガチャ



綾斗「おっおい!

ノックぐらいしろっていつも言ってんだ……



………………愁?なんで?」



愁「お前が仮病なんか使って帰るからだよ」



綾斗「けっ、仮病なんかじゃねえし!」



愁「お前って相変わらず嘘つくの下手だよな」



綾斗「うるせぇな!

で?なんだ?」



そうそう……本題はコッチだ



愁「お前……愛さんに何を聞いた?」



ビクッ
綾斗「…………。」



綾斗が微妙に反応したのを俺は見逃さなかった



愁「まぁ言いたくないならいいけど?」



綾斗「言って解決するならいいけど……」



愁「なんか……綾斗が悩んでるところ見ると


明日ミゾレでも降るんじゃないかと思うわ」



綾斗「あのさ……地味に傷つくんですけど…」



愁「まぁどっちにしろ


愛さんから聞いたことを言おうが言わまいが

お前の勝手だ


言いたいと思うなら言ってくれ」
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