闇の中に咲くランの花 Ⅲ
蘭「………………本の部屋……


あっ、もしかして大きな本棚で囲まれてる

部屋のことですか?」



「は、はい。ですが何故それを?」



蘭「道に迷って間違えて入ってしまって」



「そうでしたか……


疾風様はお兄様の話をされることを


ひどく嫌っておりますので


この事は内密にお願いします。」



蘭「わかりました。」




「それと……


私には敬語じゃなくていいんですよ?」



蘭「いえ、色々してもらったので…


それに見る限り私より年上ですよね?」




「お気になさらずに」




あっ



そろそろリビングに行かないとヤバイかな




蘭「メイドさん」




「亜美(アミ)でいいですよ」




蘭「えっと…じゃあ亜美さん」




亜美「なんでしょうか」























蘭「リビングってどこにありますか?」




亜美「えっ?


疾風様に案内してもらったのでは?」




蘭「お、覚えきれなくて……」




亜美「では、一緒に行きましょうか」




蘭「すみません…ありがとうございます」




亜美「いいんですよ!


それじゃあ行きましょうか」
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