蝶の行方
「いいわよ」

かかったね。
皆に見えないようにニヤッと笑った。

紗都には見えたらしく呆れている。

教室には嘲笑う声が響く。

カッカッとチョークの音が響く。
黒板を一面に使って書く。

めんどくさい問題だと長いからね。
あと何問か出してるし。

まぁ、最初は解けるでしょうけど。

その後はどうかな。


あぁ、絶望する顔が楽しみ。

私は今ニヤけてるだろう。
よかった、背向けてて。


「はい、できましたよ。先生」

語尾に音符が付きそうなくらい上がってしまった。

「ふん、こんなの簡単よ」

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